2016年12月12日月曜日

障がい者就労促進事業勉強会の報告

 本日、12月12日(月)、19:00~19:45まで、福井県済生会病院にて、障がい者就労促進事業の勉強会が開催されました。業務終了後の夜の時間帯の研修会でしたが、一般病院、精神科病院のソーシャルワーカー、ケアマネジャー等の14名が参加しました。


 福井市役所 障害福祉課より、今村氏、雇用調整員の角屋氏、成田氏の3名が講師として来て下さり、福井市の就労促進事業の概要、雇用調整員の役割、実際の就労のプロセス、障がい者就労体験支援事業について詳しく説明がありました。
 ちなみにこの事業の対象者として、年齢制限はないそうですが、一般的に60歳になると障がいがない方でも雇用が困難な場合があるため、相談しながらの支援となるそうです。また、この事業は福井市在住の福祉サービス受給者、障がい者就労支援事業所の利用者のみならず、在宅で過ごしている障がい者の一般就労のための支援も一緒に進める役割を担っているということでした。

 福井市では、就労先としての企業の開拓も進めており、現在、約100企業ほどを超える就労受け入れ先の確保があるということです。
 私たちが日頃、支援するクライアントは病気やけがによって、障がいを持ち、就労が難しくなるケースも少なくありません。クライアントの就労を支援するときに、このように行政が一緒に動いてくれることは心強く感じますし、ソーシャルワーカーとして、上手く連携をしていけると良いなと感じました。
 福井市役所の障害福祉課の皆様、貴重な時間をありがとう
ございました。
 準備をして下さった、福井県済生会病院の理事、協会員の皆様にも感謝です。ありがとうございました。
 今年、最後の研修。
 皆様、お疲れさまでした。

2016年11月20日日曜日

第3回研修会報告

  平成28年11月19日(土)、14:00~16:00まで、嶋田病院にて、第3回研修会が開催されました。
今回は『ソーシャルワークの専門性』をテーマに目白大学人間学部人間福祉学科の西澤利朗先生にご講義いただきました。新人からベテランまで、27名のソーシャルワーカーが受講しました。

  ソーシャルワークの原点をふりかえること、ソーシャルワーク実践とはないかということを大きな軸とした講義でした。
 援助を形作る枠組みについて、「穴の中に落ちた人をどのように助けるか」という実際のところと、それについて、問題の構成要素、支援するときに大切なことがらなどを理論的な面からも学ぶことができました。
  また、社会福祉士、精神保健福祉士の資格化、歴史の中で医療福祉士の資格についての構想があったことについても、知ることができました。

    講義の最初に西澤先生から「ソーシャルワーク実践を引っ張ってきたのは医療分野のソーシャルワーカーである。しかし、時の流れとともに病院、行政などにワーカーたちがふるまわされるようになってきている。」というお話がありました。
  時代が変わる中で、制度が変わったり、新たなシステムが構築されたり、私たちソーシャルワーカーを取り巻く環境も変化しています。そして、その環境で流れにのって仕事をすることが「当たり前」になってしまっているような気がします。
 例えば、退院支援加算。 クライエントとともに、クライエントを支援していくというスタンスをもとに、長く私たちの先輩たちは実践をしてきたのだと思います。その結果をもとに、支援することが診療報酬上に位置づけられました。しかし、現状はクライエントを支援した結果加算がとれるのではなく、加算を取るために、所属機関のために支援しているような状況も見受けられます。そういう面で、ソーシャルワーク実践とは何か、私たちソーシャルワーカーの専門性とは何かをあらためて考える良い機会になりました。

あっという間の2時間の研修のあとは、西澤先生と会員とで懇親会をしました。こちらも楽しい時間になりました。
 西澤先生、ありがとうございました。

 今回の研修担当理事の方々、会場だった嶋田病院の皆さんありがとうございました。
 お疲れさまでした。

2016年10月17日月曜日

第31回北信越医療ソーシャルワーク研究会に行ってきました。

  平成28年10月15日(土)~16日(日)、長野県に於いて、第31回北信越医療ソーシャルワーク研究会が開催され、前回開催県である福井県からは3施設8名のソーシャルワーカーが参加しました。
(研究会HP:http://www.nagano-msw.com/2016.html) 
 1日目は、「病院におけるソーシャルワーク実践~揺るがない土台~」について、立教大学の松山真先生、2日目は「病院に求められる地域包括ケアシステムとの連携」について、沖縄県立中部病院の高山義浩先生の2つの記念講演がありました。




 地域包括ケアシステムの中で、他職種と連携しながら日々の実践を積み重ねている、私たち医療ソーシャルワーカーの立ち位置、病院で働く多くの医療職の中になぜ、医療ソーシャルワーカーが居るのか、その意味について改めて考える機会となりました。
 また、実践の中で、昔から変わらないはずだけど忘れがちになってしまっていること、ソーシャルワーカーの専門性・独自性が何なのか、ソーシャルワーカーのアセスメントとは何なのかということを深めることができたと感じています。本当に有意義な時間でした。




1日目の夜は、5県のソーシャルワーカーたちが集まり、楽しくお酒を飲みながらの懇親会となりました。 ちなみに、前回大会=福井県から懇親会出席者で記念撮影をしていますが、これは今後も恒例行事になりそうです。






 
 2日目の分科会では、福井県から福井県立すこやかシルバー病院の山下寛子さん、福井心臓血圧センター福井循環器病院の山本くみ子さんの2名が発表しました。

 9月28日の福井県でのプレ発表以後も、「自分たちがソーシャルワーカーとして伝えたいこと」についてさらに整理し、準備・練習を重ね、当日の発表を迎えました。日常業務もあるなか、日頃の実践をまとめあげ、発表することは大変だったと思います。本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。
 
 さて、次回2年後の第32回大会の開催県は富山県です。
 北信越5県の真ん中あたりになる富山大会では、より多くの福井県協会会員の大会参加があると良いなと思います。
 よろしくお願いします。
 
 最後に、今回開催県である長野県医療社会事業協会の皆さま、本当にありがとうございました。とてもとても楽しく、わくわくするような2日間でした。
 



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2016年10月1日土曜日

Social Worker Day Fukui 2016 開催

 10月1日(土)14:00~16:00まで、福井県済生会病院にて、ソーシャルワーカーデイふくい2016が開催されました。例年、7月の海の日に開催されることが多かったソーシャルワーカーデーですが、今年は初めて、秋の開催となり、「個別の実践から地域をみるまなざし」をテーマに福井県社会福祉士会、福井県精神保健福祉士協会、福井県医療社会事業協会の会員である社会福祉士、精神保健福祉士19名の参加しました。

初めに、今年の企画の中心となった福井県精神保健福祉士協会の福山会長より挨拶がありました。









 前半では、中堅の社会福祉士、精神保健福祉士へのインタビューを行いました。
今回は福井県医療社会事業協会より森石佳奈氏(社会福祉士)、福井県精神保健福祉士協会より古定美夏氏(精神保健福祉士)に登壇していただき、「現在している仕事のこと」、「なぜ、この仕事を選んだのか。」、「今後の地域での課題」等の質問についてそれぞれの思いを語っていただきました。

  後半ではワールドカフェ方式で参加者全体の交流会を行いました。ソーシャルワーカーが活動領域は多分野に広がりを見せており、支援対象者となるクライエントのニーズも多様化しています。
今回の参加者は新人、中堅、ベテラン、OBが入り混じっていましたが、それぞれの実践を振り返り、「ソーシャルワークとは何か。」、「今後、地域で必要となっていくことは何か」等について、日頃の実践を振り返りながら、意見を交わすことのできる良い時間になったと感じています。
  現在すでにある、あらゆる社会資源を利用しても、クライエントを支援できない現状があり、まだまだ様々な面で多くの偏見があるということに気づく半面、「もしかして、クライエントに対して偏見を持って支援しているのは私たちソーシャルワーカーなのかもしれない。」という意見も聞かれ、いろいろと考えるきっかけとなりました。また、「多職種連携」と言われるこの時代で、地域の多職種と連携は取れているのにソーシャルワーカー同士の連携が希薄になっているという意見もありました。
 こういった機会を今後も大切にして行きたいと感じました。

2016年9月28日水曜日

北信越医療ソーシャルワーク研究会 事前発表会開催

本日、9月28日(水)18時30分~20:00まで、福井県立すこやかシルバー病院にて、10月15~16日に長野県で開催される、「北信越医療ソーシャルワーク研究会2016 長野大会」で福井県から演題発表する2名の事前発表会を行いました。参加者は11名でした。

 
 

  今回の研究会で、福井県からは3例の演題発表をすることが目標でしたが、2名にとどまってしまいました。
 しかしながら、2名の発表者の方が、日々の実践の中から決めたテーマに基づいて、研究発表を作り上げて今日に至りました。
 本日の会場である、福井県立すこやかシルバー病院のソーシャルワーカーの協力のもと、座長、タイムキーパーを置いた、本番さながらの空間で、緊張感のある発表となりました。



 発表後は、北信越大会について、今回の事前発表会について参加者みんなで話をしながら、和やかの雰囲気で夕食をいただきました。
 「北信越医療ソーシャルワーク研究会2016 長野大会」まで半月あまりとなりました。
 発表者の方はあと一息、ラストスパートです。会場となる長野県では準備も大詰めになり、盛り上がりをみせているようです。前回、2014福井大会からバトンを繋いだ、私たち福井県メンバーにとっても、実りのある大会となるようにしていこうと考えています。よろしくお願いします。


2016年9月25日日曜日

平成28年度 第2回研修会

 9月24日(土)13:30~17:00まで、嶋田病院にて、当協会の第2回研修会が開催されました。
 新人からベテランまで27名の協会員が参加しました。
 「エンパワメント・アプローチを体感する」をテーマに、神奈川県立保健福祉大学の川村隆彦先生を講師にお招きし、グループワーク、活動中心の研修会となりました。


説明を追加
日頃、ソーシャルワーカーとして働く私たちは、クライエントを支援することが仕事ですが、そのときに「(クライエントが)パワレスな状態にある」、「(クライエントを)エンパワメントする」と言う言葉を何気なく使っている事が多くあります。
 今回の研修では、いくつかの活動をとおして、「パワレスな状態」、「エンパワメントする」ということを私たち自身が実感することができました。



 クライエントを支援するということと同時に、私たちソーシャルワーカー自身をエンパワメントするということにもふれることができました。ソーシャルワーカーは実は、人に頼ったり、仲間と協働したりすることが苦手な職種なのかもしれません。ひとりで成し遂げることができないことも、仲間がいることで可能になることを体験を通して学ぶことができました。そして、この研修中にグループではいつの間にか仲間意識、協働、信頼が生まれ、大きな達成感とともに、成功体験が人を強くすることを感じた研修でした。



  何よりも、川村先生ご夫妻のアットホームな雰囲気とサポーティブな姿勢に、運営する側の理事、事務局もたくさん助けていただき、本当に感謝です。ありがとうございました。
 あっという間の3時間半で、みんな笑顔で研修会を終えました。参加した会員からも、「こんな研修会初めてです、楽しかったです。」との声が多く聞かれていました。
 皆さん、お疲れさまでした。

2016年6月13日月曜日

平成28年度 総会及び研修会開催

 本日、平成28年度福井県医療社会事業協会総会及び研修会が福井循環器病院で開催されました。
 例年同様、本日も30度を超える暑さとなりましたが、日曜日にも関わらず、多くの会員の皆様にご参加いただけました。
 現在の当協会会員数は130名、総会出席者が47名、有効委任状数が42枚で、無事すべての議案が賛成多数で可決・承認されました。

総会の様子



















 総会後は私たちソーシャルワーカーの日ごろの業務の中で、今やきってもきれない「地域包括ケアシステム」を大きなテーマとし、
 ①「地域包括ケアシステムと退院支援ルール策定について」
         福井県健康福祉部長寿福祉課  堀田 浩司 先生
 ②「地域包括ケアと認知症カフェ心優の取り組み」
         すこやかシルバー病院地域連携室  谷口 久良 先生
の二本立てでご講義いただきました。受講者は51名でした。

 堀田先生には4月から運用開始となった、福井県下統一の「退院支援ルール」が策定された背景、目的、実際の運用の流れについて分かりやすく教えていただきました。







 谷口先生には地域包括ケアの中でのソーシャルワーカーとしての実践や今後の課題について、より現場に近いところでのお話を伺うことができました。
 とても有意義な時間になりました。

 福井県のソーシャルワーカーが今後、「地域包括ケア」のもとに、一般市民に対して何ができることがないかを、今後模索していきたいと考える機会になりました。

 研修会終了後、第1回理事会が開催されました。
次の研修に向けて、理事、三役ともすでに準備中です。
7月のソーシャルワーカーデー、9月の第2回研修会も近々案内しますので、多数の方のご参加をお待ちしております。

 また、研修会の最後に谷口会長からもありましたが、10月の北信越大会での演題発表者についてもまだまだ募集中です。
 みんなで長野に行きましょう!!

2016年2月28日日曜日

第3回研修会開催

 今日は日差しの暖かい1日となりましたね。
 そんな中、福井赤十字病院で第3回研修会が開催されました。
 「法律相談の実際~成年後見制度~」と「生活保護について」の2つのテーマについてひだまり法律事務所 弁護士の茂呂信吾先生、市川徹先生のお二人にご講義いただきました。
 当協会では、弁護士の先生の講義をメインに研修会を開催したのはここ10年では初めての試みでしたが、新人からベテランまでおよそ50名の会員が受講し、活気のある研修会となりました。
研修会の様子

 

 「法律相談の実際~成年後見制度~」については、成年後見制度を申立した場合、申立人が誰になるのか、申立費用はどれくらいかかるのか、申立書類には何がいるのかなど、手続きのところから、実際の成年後見人の事務まで具体的にお話しいただきました。私たちは日々の業務の中で、起きている問題を解決する手段として制度を利用することが多くあると思いますが、あくまでも制度は「本人のためのもの」であるということを市川先生の講義を聞いてあらためて感じました。



 「生活保護制度について」では、福井県の生活保護受給者と全国の比較、支給される保護費の額や支給対象者、支給条件などについて茂呂先生よりお話しいただきました。茂呂先生、市川先生ともに、連絡を受ければ生活保護の申請をするクライアントに同行しているということでしたが、ひとりで申請に行って剣もほろろの状態で帰ってこざるを得ないクライアントの様子、本当にボロボロになってからしか保護してもらえないという問題点など、同行しているからこそ分かることについても伺うことができ大変勉強になりました。

 後半の時間でグループワークをする予定でしたが、質疑応答の時間も大盛況となり、最後まで海上とお二人の先生との熱いやりとりが繰り広げられ、有意義な時間を過ごすことができました。
 今回の研修会は新人ワーカーには大変わかりやすい内容であり、中堅、ベテランワーカには日々の業務を振り返り、制度の使い方について考える良い時間となりました。
 茂呂先生、市川先生ありがとうございました。また、会場となった福井赤十字病院の会員の皆様、ご協力ありがとうございました。
 

両立支援研修会 福井県脳卒中・心臓病等総合支援センター

3月9日、福井県自治会館にて脳卒中・心臓病総合支援センター主催の両立支援をテーマとした研修会が開催されました。今研修は共催として当協会、福井県社会保険労務士会、福井循環器病院、福井県済生会病院、福井赤十字病院、福井県立病院、後援として福井県看護協会、福井県地域両立支援推進チーム、...