2016年11月20日日曜日

第3回研修会報告

  平成28年11月19日(土)、14:00~16:00まで、嶋田病院にて、第3回研修会が開催されました。
今回は『ソーシャルワークの専門性』をテーマに目白大学人間学部人間福祉学科の西澤利朗先生にご講義いただきました。新人からベテランまで、27名のソーシャルワーカーが受講しました。

  ソーシャルワークの原点をふりかえること、ソーシャルワーク実践とはないかということを大きな軸とした講義でした。
 援助を形作る枠組みについて、「穴の中に落ちた人をどのように助けるか」という実際のところと、それについて、問題の構成要素、支援するときに大切なことがらなどを理論的な面からも学ぶことができました。
  また、社会福祉士、精神保健福祉士の資格化、歴史の中で医療福祉士の資格についての構想があったことについても、知ることができました。

    講義の最初に西澤先生から「ソーシャルワーク実践を引っ張ってきたのは医療分野のソーシャルワーカーである。しかし、時の流れとともに病院、行政などにワーカーたちがふるまわされるようになってきている。」というお話がありました。
  時代が変わる中で、制度が変わったり、新たなシステムが構築されたり、私たちソーシャルワーカーを取り巻く環境も変化しています。そして、その環境で流れにのって仕事をすることが「当たり前」になってしまっているような気がします。
 例えば、退院支援加算。 クライエントとともに、クライエントを支援していくというスタンスをもとに、長く私たちの先輩たちは実践をしてきたのだと思います。その結果をもとに、支援することが診療報酬上に位置づけられました。しかし、現状はクライエントを支援した結果加算がとれるのではなく、加算を取るために、所属機関のために支援しているような状況も見受けられます。そういう面で、ソーシャルワーク実践とは何か、私たちソーシャルワーカーの専門性とは何かをあらためて考える良い機会になりました。

あっという間の2時間の研修のあとは、西澤先生と会員とで懇親会をしました。こちらも楽しい時間になりました。
 西澤先生、ありがとうございました。

 今回の研修担当理事の方々、会場だった嶋田病院の皆さんありがとうございました。
 お疲れさまでした。

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