2019年6月23日日曜日

第2回研修会報告

 本日、6月23日(日)、福井循環器病院榊原記念ホールにて、令和元年度の第2回研修会を開催しました。
 前回4月の研修会に引き続き、WITH医療福祉実践研究所の田村里子先生を講師にお招きし、「意思決定支援のための面接力」のパート1として、「本人の新の意向を聴き支える」をテーマに講義、ロールプレイを交えて学びました。
 当協会の研修会としては久々の1日研修でしたが、20名の会員が受講しました。


 「人生最終段階における医療とケアの決定プロセスに関するガイドライン」や、実際の意思決定プロセスについての講義を受ける中で、「意思決定を支援するということは結論を出すのではなく、そのプロセスを支えること」であるということをあらためて認識することができました。また、普段の面接でクライアントから思いを聞き出そうとしていたり、無意識にクライアントの言葉を要約していたりすることにも多くの受講者が気がついた様子でした。
 それをもとに「橋を架けるコミュニケーションと意向の明確化に向けた支援」の実際の場面で、面接のロールプレイをしました。
 聴くことの前提は、「何も知らない自分(MSW)、その方(クライエント)自身から教わろう」とすることであるというところを意識してロールプレイを行うと、いつもしているはずの面接なのに、MSWとしてクライエントにどんな言葉をかけるか、クライエントの語る言葉のどこに着目するかをいつも以上に考え、感じる気持ちも多くあったのではないかと思います。

 
福井県協会のここ数年の研修ではロールプレイ体験をする機会がなかったこともあり、受講者の半分以上が初のロールプレイで戸惑いながらの研修でしたが、田村先生のサポートのおかげで、今の自分を「見える化」することができ、ひとりひとりが、学んだこと、感じたことを最後にきちんと言葉にすることができました。


 

 それぞれが気づいた課題を大切にし、次回9月の研修まで意識して取り組んでいきたいと考えています。
 10:30の研修スタートからあっという間の16:00で次回の研修がとても楽しみです。
 そして、シシリーソンダースの「やってみよう、そうすればできる」が心に響いた1日となりました。
 田村先生ありがとうございました。

2019年6月4日火曜日

令和元年度 基礎研修会報告


令和元年度 基礎研修会

日時:令和元年519
場所:すこやかシルバー病院 2階
内容:「協会の仕組み」    講師:協会事務局 谷口久良
   「価値と倫理について」 講師:協会副会長 木村多佳子
   「対人援助」      講師:協会会長  三嶋一輝
   「先輩ワーカーより」  講師:協会理事  岩渕加奈代
   「医療機能について」  講師:協会副会長 今井靖子
参加者:12

本日、すこやかシルバー病院にて基礎研修会が開催されました。保険医療分野での経験がおおむね3年以内のMSWが対象であり、12名が参加されました。初任者を対象とした研修会の開催は本協会としても初の試みでした。午前中からお昼を挟んで、午後にかけての長時間の研修でしたが、参加者のみなさんは真剣な眼差しで講義を受けていました。

研修の内容としては、本協会のスタッフが講師となり、これからMSWとして働いていく上での必要な基礎的項目について講義させていただきました。
はじめに協会事務局の谷口さんより協会の仕組みについて講義がありました。本協会についての役割や機能、今後の活動方針等についての説明が行われました。


次に副会長の木村さんより、「価値と倫理について」の講義が行われました。講義の中で受講者のみなさんに「専職の成長段階で自分自身がどの段階に該当するか」の質問に対し、全員が第一段階の初任者もしくは第二段階の新人と答えており、まだまだ実務の中での経験や勉強が必要と話していたのが印象的でした。




お昼はオードブルをバイキング形式でとってもらい、みんなで楽しくいただきました。




みなさん真剣にバイキングされています!(笑)

昼食時、協会理事の岩渕より、「先輩ワーカーより」との題目で、病院の連携室の立ち上げから、現在のMSWの業務等を通して、学んだことやこれからMSWとして活躍していくみなさんにお伝えしたいこと等について講義をさせていただきました。



そして最終講義は、副会長の今井さんより、医療機能についての講義がありました。MSWとしての業務を行う中で、自身の所属している病院の医療機能の理解はもちろんのこと、他の病院等における医療機能の理解も必要不可欠なものです。






今回は初任者研修ということで、フレッシュなMSWのみなさんの参加となりましたが、各講義を通して、真剣に学ばれている様子が大変印象的でした。自己の研鑽はもちろんのこと、同じMSW同士、病院の枠を超えた仲間を今後も作っていっていただきたいと思います。また、今回の研修は本協会の初の試みということもあり、講義の内容や研修時間など、検討する課題がいくつかあがりました。今回の研修を通して、更に充実した内容の研修が次回も行うことができるよう取り組んでいきたいと思います。
参加者のみなさん、そして講義をされたみなさんお疲れさまでした!


                      担当 谷口(すこやかシルバー病院)
                         岩渕(木村病院)

両立支援研修会 福井県脳卒中・心臓病等総合支援センター

3月9日、福井県自治会館にて脳卒中・心臓病総合支援センター主催の両立支援をテーマとした研修会が開催されました。今研修は共催として当協会、福井県社会保険労務士会、福井循環器病院、福井県済生会病院、福井赤十字病院、福井県立病院、後援として福井県看護協会、福井県地域両立支援推進チーム、...