7月17日(月)13時半より、「ソーシャルワーカーデーふくい2017」が福井県済生会病院で開催されました。3連休最終日にも関わらず、当日は69名の方が参加されていました。
一般の方の参加もあり、好評でした。
2009年に海の日がソーシャルワーカーデーと定められてから、福井県でも継続的に開催されています。今年は「つながり・支えあいのまちづくりのために~ソーシャルワーカーと地域活動」をテーマに東近江市社会福祉協議会・眞弓洋一氏による講演が行われました。
講演の中で以下のことを学びました。
・支援される(助けられる)側は選択できない、支援する(助ける)側は選択できるという関係がある。支援する側が主体ではなく、支援される側の立場に立った仕組みづくりを行わないとそれは「支え合い」ではなく「支え」である。
・「ニーズの本質」を考えることが重要。例えば地域のふれあいサロンに月に1回金曜日に参加していた方が、介護が必要となりデイサービスを毎週金曜日に利用することになったとする。本人は近隣の方とのつきあいを大事にしてサロンに行っていたのではないか、サロンに顔を出さなくなると地域とのふれあいが減ってしまうのではないかといった「地域に住む住民の目線」で物事を考えているか。
・現在は「聞いてはいけない・見てはいけない・気にしてはいけない文化」である。以前のお互いが支え合っていた頃と違い気にし合う・つながり合う場面を作り、お互いがお互いに関心を持てるような意識が必要である。
講演後には、助言者に講師の眞弓氏、進行に福井県社会福祉士会会長の竹澤氏、パネリストに福井市社会福祉協議会・小柏氏(福井県社会福祉士会)、福井市地区障がい相談支援事業所なんとう・道林氏(福井県精神保健福祉士協会)、福井県済生会病院・山口(福井県医療ソーシャルワーカー協会)が参加しパネルディスカッションを行いました。
山口からは、日ごろの退院支援の中で特に見守りが必要と感じるケースや入院中では十分なサービスの確保や見守り体制をとれず退院となり、地域の方の関わりを通じて、見守りの目を増やすことができ連携の大切さを実感したという内容でお話させていただきました。
眞弓氏の講演内容や他の登壇者からの発言を受け、支援される方も支援する方も一住民であり、お互いに支え合って生活しているという視点に立ち返り、通り一辺倒に「支援する」ではなく「支援される側」の立場を考え業務に取り組んでいきたいと思います。
ご参加いただいた方、ありがとうございました。来年のソーシャルワーカーデーは当協会が主催となりますので、一緒に盛り上げていきましょう!!
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