平成29年度 第2回研修会
日時:平成29年10月8日(日)
場所:嶋田病院 7階
内容:講義「ソーシャルワーカーとジレンマ」
講師:龍谷大学 山田 容先生
参加者26名
今回の研修会は、「ソーシャルワーカーとジレンマ」について、講義をしていただきました。
行政の方も4人参加されました。
経験年数で5つのグループに分かれ、日々業務の中で抱える葛藤について話し合い、皆同じように悩みながら業務にあたっていることを知ることができました。そして、それらの葛藤に対しソーシャルワーカーはあいまいでもよい、そこそこでよいと先生がおっしゃられたのが、とても印象的でした。
葛藤を抱えることにマイナスなイメージを持っている方も多く、日々悩みながら業務にあたっている方の中には、「迷いや葛藤があって当然。迷っていないSWの方が怖い」という先生の言葉に勇気づけられた方もいたのではないでしょうか。
<アンケート集計結果>(参加26名中、21名回答)
1)あなたの経験年数を教えて下さい
5年未満(10人)、5~9年(6人)、10年以上(3人)、15年以上(2人)
1)会場の場所は適切でしたか?
適切(21人)、不適切(0人)
2)時間配分は適切でしたか?
長かった(2人)、ちょうどよかった(19人)、短かった(0人)
3)SWとジレンマへの理解
理解できた(18人)、普通(2人)、あまり理解できなかった(0人)
未記入(1人)
4)研修会の感想を自由にご記載下さい
5年未満
・行政の仕事をしていたので、行政としてはあまり悩まない方が良いかと思う時もあったのですが、行政の中のSWとして悩むことを大事にしていきたいと感じました。
・行政という立場で参加させていただきましたが、当事者の人のためにということで、医療現場の方たちと共感しあえてとても有意義な時間でした。これからも悩みながら、その人のために何ができるか考えていきたいと思います。
・まよっていいこと、悩んでいいことがわかりました。決まったゴールがない、正答がないところが難しいです。
・他機関の方とも話し合いをする機会もあり、考え方や支援に対する思いを知る機会があり勉強になりました。山田先生の話も分かりやすく、参考になりました。
・他職種の方々と話せて良かった。ほかでも同じ悩みを抱えているのが分かってよかった。
・悩むこと(ジレンマを抱くこと)=マイナスイメージ という考えが、経験を積むごとに固まってしまったが、悩むことによって次のステップにつながっていく、ということを再認識できた。
・ソーシャルワーカーの仕事はあいまいな部分があり、業務上ジレンマがあることは自然なこと、ということを改めて理解できた。
・『迷い、葛藤があって当然のこと。迷っていないSWの方がむしろ恐い』この一言が一番印象に残りました。いくつかの困難ケースを、うまく解決へ導くことのできない自分にあせりを感じていましたが、1人で抱え込まず周りをうまくまきこみ、ケースの解決へ導くことが大切であることを感じました。
・グループの方と同じような思いを共有できてよかったです。先生の「あいまい」で「まよう」は武器という言葉を心強く感じました。
・『あいまいさ』の重要性の教示がとても共感できました。
5~9年
・普段ジレンマを感じながら仕事をしており、グループワークを通して共感できてよかった。
・他職種の悩み(ジレンマ)などを聞けておもしろかった。
・グループワークと具体例を用いた説明時間が多く、充実した研修会でした。
・SWとジレンマの関係性について学び、ジレンマを抱えることの大切さを知ることができた。SWだからこその悩みもあるが、SWだからこそできる支援があることを改めて確認することができたため、これからの業務に活かしていきたい。
・ジレンマを抱えることが多くなったが、逆に活かしていけるように頑張る力をもらえました。
・日頃から業務でジレンマや葛藤が多く、嫌気がさすこともありますが、みんな同じような悩みをもちながら仕事をしていることがわかりました。必ずしも、ジレンマがあると揺らぐこと曖昧なことが悪いことではなく、むしろプラスの力に働いていけるものだと知りました。また来週から頑張ります。
10年以上
・普段の業務のことについて話し合えることができ、とてもよかったです。
15年以上
・ジレンマを感じることへの安心感が得られて良かったです。
・日頃思っているジレンマ等が研修を受けることで、それでいいんだと納得できました。
5)次回以降取り上げてほしいテーマ、講師、内容等
・平成30年度、医療・介護 報酬改訂について(2人)
・病院と在宅医の連携について
・他職種と交わえる研修
担当:福井総合病院 三谷 映理奈
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