本日、9月23日(月・祝)、福井循環器病院榊原記念ホールにて、令和元年度の第3回研修会を開催しました。
4月、6月の研修会に引き続き、WITH医療福祉実践研究所の田村里子先生を講師にお招きし、「意思決定支援のための面接力 パート2」として、「合意形成を支える」をテーマに講義、ロールプレイを交えての1日研修となりました。
数日前からの台風の影響も気にしつつ、講師の田村先生にも無事に福井に来ていただくことができ、朝から強風ではありましたが16名の会員が受講しました。
初めに、「人生最終段階における医療とケアの決定プロセスに関するガイドライン」を含め、第2回研修の内容の振り返りを行ったあと、今回は合意形成のプロセスを中心に学び、様々なワークを加えながら、後半で具体的に「クライエント本人の意思が確認できない場合の家族の合意形成」の場面のロールプレイを行いました。
本人の意思が確認できない場合、本人が受ける医療の内容や退院先等について支援する場面は日々の業務で経験することが多いですが、「早く物事を決めてくれる人」がキーパーソンだとどこか安心して関わることができたり、複数の家族が皆、違うことを言ってくるケースだと関わりにくかったりと、それを無意識に感じていたソーシャルワーカーが多かったようです。
家族が複数いれば、その思いは違って当たり前。違いを明らかにして、その違いを尊重することが合意形成の第一歩であると学びました。
また、複数の家族の思いに違いがある場合、ファミリー面接の中で、「落としどころを作らなければ」とソーシャルワーカーとしてあせることもありますが、実際の場面をロールプレイで体験したことで、ソーシャルワーカーはファシリテーターの役割を果たしており、それが上手く機能すれば家族同士で合意形成に向けて動き出すことも分かりました。
最後にお互いの学びを順番に言語化、共有しました。
ソーシャルワーカーとして日々の業務を回していくことが日常になってしまうことも多々ありますが、私たちは「面接をするからソーシャルワーカー」であり、「面接で意思決定をしていく」ということを改めて実感するとともに、だからこそ私たちの専門技術である面接力を磨くという意識を持って努力していきたいと強く感じた研修でした。
第2回研修とほぼ受講者は同じメンバーだったのですが、グループでのワークやロールプレイでは、それぞれの積極性や自分の感じたことを言語化する力がアップしたような印象を持って第3回研修会を終えることができたと感じました。
今回の受講者が明日からの業務にどのようにそれを活かしていくのかがとても楽しみです。
4月、6月、9月の3回、北海道から福井に来てこのような学びの場をくださった田村先生に感謝します。本当にありがとうございました。
皆さん、明日からも頑張りましょう!!
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