2023年5月13日土曜日
第2回治療と仕事の両立支援研修会
2023年5月13日(土)13:00〜17:00まで福井県中小企業大学校で、「治療と仕事の両立支援」をテーマに福井県社会保険労務士会と福井県医療ソーシャルワーカー協会の合同研修が開催されました。
福井県社会保険労務士会、当協会、福井県精神保健福祉士協会、福井県公認心理師・臨床心理士協会が参加しました。
参加人数は50名でした。
初めに、各会の代表者からそれぞれの会の紹介があり、前半は、「治療と仕事の両立支援」として、福井県産業保健総合支援センター両立支援促進員の窪田善一郎先生の講義がありました。福井県内の両立支援の現状、両立支援コーディネーターとは何か、その役割と現状についての話でした。
休憩を挟んでの後半は、福井県医療ソーシャルワーカー協会から島崎MSW(福井大学医学部附属病院、両立支援コーディネーター)が、福井県社会保険労務士協会からは湯川さん(湯川社会保険労務士事務所:特定社会保険労務士)がそれぞれの立場、視点から、実際の両立支援の事例を発表しました。それをふまえ、事例発表者の2名に、福井県社会保険労務士協会の塩崎さん、福井県医療ソーシャルワーカー協会の田村MSW(福井大学医学部附属病院)をパネリストに加え、パネルディスカッションがありました。
社会保険労務士、医療ソーシャルワーカーの立場から、お互いに両立支援に関することの質問に回答したり、会場を巻き込んで活発な意見交換がされていました。
今回の事例はがん、脳疾患(高次脳機能障害)の方の支援に関する内容でしたが、精神疾患の方への両立支援についても話題にあがり、社会保険労務士会からは精神保健福祉士や心理士の介入についても質問があがっていました。
それぞれの立場、所属、役割は違いますが、本人・家族の思いや意思を大切にして支援することや、それに対する熱意というのは共通するものがあるのではないかと感じました。また、私たちが両立支援で関わる患者・家族は当然、個別性がありますが、ひとりの人の労働環境が整うことで、その職場が変わり、他の職員の働きやすさに繋がる可能性があるのではないかと思いました。
<2023年5月18日 福井新聞朝刊>
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